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助かった災害事例集のご案内
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助かった災害事例集とは?
この助かった事例集は、1996年に当時の「墜落災害防止検討委員会」の方たちの発案により、″事故は発生したが、安全対策を講じていたため怪我をしなかった″などの事例を広く会員の方に募集したところ、多くの事例が寄せられ、それを1冊の本に同年7月にまとめたものです。
その内容は、墜落発生場所別に、
A.足場・通路
B.鉄骨
C.脚立・移動足場・はしご・高所作業車
D.屋根・屋上・
E.クレーン・重機
F.土留め・法面
G.開口部
H.その他
の場面ごとに、いつ、どこで、何が起こり、どう対策をとったかを
実際の現場の方に、書いてもらったものです。
見本はこちら(A・足場−1ページ)(PDFファイル)
実際の助かった災害事例、そしてその進め方等を通じて、少しでも災害防止に役立てばと思います。 |
- 「助かった災害事例」とは
労働災害は、不安全な状態や行動が原因となっています。
しかし、不安全な状態や行動が存在した場合の全てで災害が起こるわけではなく、″アブナかったがケガをしなかった″で原因の追求や対策を講じずに済んでしまうことが多く見受けられます。
このような災害に至らなかった不安全な状態や行動を「安全」と思い込んだり、これくらいは大丈夫と思って繰り返し作業を行うことが大きな災害につながって取り返しのつかない事態が生じます。
「助かった災害事例」は、作業員からの″アブナかった体験″をもとに他の作業員にも危険の存在と具体的な安全対策の重要性を理解し、納得させるプラス志向の安全活動です。
- いつ行うか
職長と作業員のグループが話し合う機会はいろいろあります。
毎朝の作業指示を行うときや休憩時の安全常会、作業手順を作成するとき等にも行います。
各職のグループで話し合った事例は、現場の職長会や安全協議会などでも発表し、他職の作業員にも周知させて効果を更に高めます。
また、あらかじめ話し合う日時と発表者の順番を決めておくと発表がしやすくなります。
- どう進めるか
進め方には大きく分けて二通りあります。
一つは、作業を特定せず単に
″過去にアブナかった体験はありませんか?″と質問する方法で、
もう一つは、これから行う作業など特定の作業で
″○○の仕事をしていて、アブナかった体験はありませんか?″と質問する方法です。
作業員には、特定した作業で質問するのが体験を思い出しやすい方法です。
職長は次のステップで話し合いを進めます。
【ステップ1】
- それは、いつ(頃)のことですか?
例 平成○年○月○日 ○時 頃
- どのような場所で作業をしていた時ですか?
(工事の種類と具体的な場所)
例 ビル建築工事の4階スラブ
- どんな施設・機械等で作業を行っていましたか?
例 脚立に掛け渡した足場板上
脚立は2点支持で、足場板の端は脚立から30センチ位はね出ており、結束がされていなかった。
- どんな作業(行動)をしたときですか?
例 天井内の電気配線作業をしていて足場板の方へ移動したとき
- どんなアブナイことがありましたか?
例 足場板が天秤状態になり、足場から落ちた
床には差し筋があり、保護キャップも取り付けていなかった
【ステップ2】 助かった理由はなんですか。
例 天井には既に設備配管が設置されており、安全帯を配管から取っていたので墜落を免れた
【ステップ3】 この災害はなぜ起こったと思いますか?
例
- 脚立足場が2点支持であったこと
- 足場板のはね出しが大きかったこと
- 足場板が結束されていなかったこと
- 移動のとき、よく足元を見なかったこと
【ステップ4】 追加した安全対策はありますか?
例
- 脚立足場は3点支持、はね出しを20センチ以内、ゴムバンドで結束する
- 足場板の端での作業は足元に注意する。身体を乗り出して行う作業はしない
- 脚立作業周辺の差し筋には保護キャップを取り付ける
職長は作業員から聞いた内容をステップ毎にまとめますが、作業員の中にはうまく表現できなかったり、なかなか状況を思い出せなかったりすることがあります。
このようなときには、図や絵を書いたり、職長が表現を変えて質問あるいは確認をするなどの工夫をすれば状況が更に明確になります。
また、発表者以外の作業員にも同種又は類似の体験をもつ作業員からも事例を発表してもらいましょう。
【ステップ3】・【ステップ4】では、発表者以外の作業員からも原因や対策についての意見を発表してもらい、全員で討議します。
最後に安全対策を全員が確認し、その内の重要な対策について″シュプレヒコール″を行うことで対策を徹底させます。
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